H-1B申請に「10万ドル」一時金—既存ビザは対象外。40代サラリーマン家庭に何が起きる?【2025/9最新】
2025年9月21日施行の大統領令により、H-1Bの新規申請に10万ドルの一回限りの手数料が導入されました。ホワイトハウスは既存H-1B保持者・更新・再入国は対象外と説明し、国益にかなう場合は免除の可能性にも言及しています(出所:ロイター、AP)。
まず押さえる5つのポイント(30秒サマリー)
- 対象は新規申請のみ・一回限り。既存保有者・更新・再入国は対象外。
- 施行:2025年9月21日。国益免除あり(ケースバイケース)。
- DoL/DHSが検証・監査・罰則のガイダンスを整備予定。
- 企業は出入国の慎重運用へ。採用・オファー条件の見直しが想定。
- 40代家庭は赴任・転職・教育計画の再設計が必要。
今回の大統領令は何を変えるのか
対象・非対象の切り分け
対象はH-1Bの新規申請。今後の抽選サイクルも含め、申請時に10万ドルの手数料が発生します。非対象は既存保持者・更新・再入国で、一回限りの性格とされています(出所:ロイター、AP)。
免除(国益)の扱い
国益(national interest)に合致すると判断された場合、免除されるケースがあります。詳細な運用は今後の省庁ガイダンスを確認してください。
タイムライン
- 2025年9月21日:施行
- 省庁ガイダンスの発出&運用の平準化までは各社の社内ルールに依存
企業サイドの動きと現場の混乱
大手テックや金融を含む複数社が、H-1B保持者に対して不要不急の海外渡航を控える・在留推奨などの社内通達を行っています。インドのIT業界団体NASSCOMは、国際事業の混乱を懸念しています(出所:ロイター)。
家計へのインパクト(40代サラリーマン/妻目線)
- 10万ドル(約1,500万円)※為替150円/ドル想定が企業コスト化→年収オファー・サインオン・RSUでの調整が起こり得る。
- 赴任合意条件(教育・住宅・医療・本帰国費・税務サポート)を書面化して安全側に。
- 為替に応じて可処分所得が大きく変動。円安時の生活費上振れに備える。
ケース別チェックリスト(再現性重視)
① 現職H-1B保持者(日本一時帰国・海外出張あり)
- 渡航の必要性を棚卸し(延期・代理参加も選択肢)。
- I-797/I-94/雇用証明/パスポート残存の確認とスキャン保管。
- 再入国ルート(空港・乗継)と代替便を事前に洗い出し。
- 家族帯同者のビザ・保険・学校の有効性を点検。
- 社内規程と在留資格外活動の整合性を再確認。
② 今年~来年にH-1B新規申請予定
- 抽選~Petition~入国の出願カレンダーを逆算して可視化。
- 10万ドルの負担者・返還条項の有無を雇用契約に明記。
- 国益免除の可能性を専門家と検討(職務内容・スキルの根拠資料を準備)。
- 不採択時の代替(L-1/国内リモート配属/他国駐在)を事前合意。
③ 配偶者(帯同/現地就労予定)
- 帯同ビザの就労可否・審査期間を再確認。
- 子の学校・医療にかかる初年度コストを積み上げ。
- 片働きでも3~6か月生活できる予備費を国内口座で確保。
④ 駐在→現地採用へ切替を検討
- 税制(州税含む)・医療の雇用者負担範囲を質問。
- RSU/ボーナスの権利確定(vesting)条件を確認。
- 帰任パス(戻れる席)を文面で取り付ける。
数字で理解する:企業コストと個人の損益分岐(概算モデル)
企業側の追加負担(新規H-1Bの例)
| 項目 | 金額(USD) | メモ |
|---|---|---|
| 新規手数料(大統領令) | 100,000 | 一回限り(新規)/国益免除あり |
| 法務・申請関連 | 5,000〜15,000 | 社内外コストの参考幅 |
| リロケ・初期住宅 | 10,000〜30,000 | 会社規程で差 |
| 合計(概算) | 115,000〜145,000 | 会計処理次第 |
損益分岐の考え方(例):10万ドルを3年償却→年約33,000ドルのコスト圧力。オファー年収・サインオン・RSU付与量に影響し得る。
家計側の着地イメージ(控えめ想定)
| 年収(USD) | 企業が手数料全額負担 | 家計が一部負担(例:2万ドル相当の給与相殺) |
|---|---|---|
| 150,000 | ベース維持/ボーナス微調整 | 手取り▲約2万ドル/年相当の総報酬圧縮 |
| 200,000 | RSU・サインオンで調整 | ベース据置・RSU抑制 |
| 250,000 | 影響軽微 | 交渉余地拡大 |
※いずれも会社方針や契約条項により大きく変動します。
よくある誤解Q&A
Q:更新にも毎年10万ドル必要? A:いいえ。新規申請に対する一回限りで、既存保有者・更新は対象外です(出所:ロイター、AP)。 Q:国外にいる保持者、再入国で請求される? A:請求されません(現時点のホワイトハウス説明)。 Q:免除(国益)は誰が判断? A:所管省庁がケースごとに判断。今後のガイダンスを確認。 Q:L-1/OPTにも波及? A:中心はH-1B。他ステータスへの具体的波及は未確定。
家族を守る“今日からできる”実務対応
人事・法務への確認テンプレ(コピペOK)
件名:H-1B関連の新手数料に関する社内方針の確認
本文:
○○部 △△様
報道のH-1B新規申請に係る「10万ドル一回限りの手数料」について、当社の運用方針(費用負担者、影響範囲、渡航ルール、現行案件の扱い、国益免除の可能性判断フロー)をご教示ください。可能であれば文書での確認をお願いできますと幸いです。
署名
オファー交渉テンプレ(候補者用)
件名:Offer条件について(H-1B関連費用の取扱い)
本文:
この度はOfferご提示ありがとうございます。H-1Bに関する新手数料の取扱いにつき、(1)費用負担者、(2)返還条項の有無、(3)給与・サインオン・RSUへの反映方法、(4)万一の免除不可時の代替措置について、明文化いただけますでしょうか。
署名
チーム周知テンプレ(マネージャー→メンバー)
件名:H-1B関連の運用変更に伴う渡航ポリシー
本文:
当面、H-1B保持者の不要不急の海外渡航を控える方針です。やむを得ない場合は事前承認と法務確認を必須とします。再入国自体に新手数料はかかりませんが、運用変更の可能性があるため、最新ガイダンスを都度確認してください。
署名
我が家の想定シナリオ(例:40代・子2人・持ち家)
- 行く/待つの判断軸:①費用の負担者、②年収総額とRSUの再提示、③教育・医療の実費、④帰任保証の有無。
- 行く場合:初年度の臨時費用(住宅初期費・車・家財・学校)+為替バッファを上乗せ。
- 待つ場合:国内の重要案件・他国駐在でスキル蓄積→翌サイクルで再挑戦。
まとめ—迷ったらこの3手順
- 一次情報(ホワイトハウス/省庁/会社通達)を定期確認。
- 費用負担と渡航ルールを書面化(人事・法務発行)。
- 家計の予備費3〜6か月+為替・医療・教育の見積を前倒し作成。
参考・出所(一次情報リンク優先)
- US new H-1B visa fee will not apply to existing holders, White House says(Reuters)
- White House says $100K H-1B visa fee won’t apply to existing holders(AP)
- NASSCOM:インドITへの影響(Reuters)
- H-1B Program Overview(U.S. DoL)
- H-1B Characteristics(USCIS, FY2023 Report/PDF)
免責事項:本記事は一般的な情報提供であり、特定の法律・移民手続の助言ではありません。個別事情は弁護士・専門家にご相談ください。広告にはPR表記を行い、景表法・各国法令に従います。


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