更新日:2025年7月19日
「また電気代が上がるらしい――」。2025年3月・4月は、政府補助の縮小・終了と 再エネ賦課金の増額 が重なり、標準家庭で2か月合計700円超の負担増が見込まれます。
この記事では、①値上げの背景、②光熱費インフレが株価・家計に及ぼす影響、そして③40代サラリーマン家庭が今日から実践できる節電&資産防衛策を解説します。
2025年春、電気料金が2か月連続で値上げに
3月請求分:政府補助が半減し平均300円超アップ
大手10電力が公表した3月使用分(4月請求)の値上げ幅は306〜418円。低圧契約の補助単価が 2.5円→1.3円/kWh に減額されたことが主因です。TEPCO資料
4月使用分:補助ゼロ&再エネ賦課金増で400円超アップ
4月使用分(5月請求)は補助が完全終了。加えて再エネ賦課金が3.98円/kWhへ引き上げられ、10社すべてで385〜465円の再値上げが見込まれます。時事通信
2か月合計で家計へのインパクトは“700円超”
標準家庭(月260kWh)モデルでは、3月+4月で約720〜880円の増加。電気代だけで年間8,000円以上の負担増に相当します。
値上がりの本質は“燃料依存”と“政策変更”
政府補助のフェーズアウト
電気・ガス料金負担軽減支援事業(2023〜2025)は累計4兆円超を投入。2025年3月で終了したことで、家計は実額に晒される形となりました。資源エネルギー庁プレス
燃料価格と円安――依存度70%の危うさ
- 天然ガス(LNG)と石炭は日本の発電燃料の約70%を占有。
- LNG価格は2021初頭比で依然2倍水準、円安も重なりコスト高を長引かせています。
再エネ賦課金の増額サイクル
2025年度の賦課金は3.98円/kWh(前年度+0.49円)。年4,000kWhの世帯なら年間+1,960円の追加負担です。METI Press :contentReference[oaicite:3]{index=3}
電気料金の過去推移と2050年までの見通し
2010年代〜2025年:補助金と燃料費に揺れた15年
ウクライナ侵攻後の燃料高騰を起点に、補助金の開始→縮小→再開を繰り返しながら実質右肩上がりが続いてきました。
EIA長期予測:2050年まで燃料価格は緩やかに上昇
米EIAは天然ガス・石炭ともに実質価格が2050年まで上昇基調を維持すると予測。再エネ比率が高まっても、火力依存の残存コストが料金に転嫁される構図は続く見通しです。
再エネ&原発再稼働は価格抑制の切り札になるか
政府は2030年再エネ比率36〜38%を掲げるも、火力比率を50%以下に下げる計画は難航。原子力は安全審査・世論リスクから急拡大は見込みにくく、中長期でも光熱費インフレが続く可能性が高いと言えます。
電気料金の上昇は株価とインフレをどう動かすか?
電力株・再エネ株の物色が強まる背景
4月値上げ報道以降、東電HDや関電など大手電力株は月初比+6〜10%上昇。再エネ装置メーカーにも資金が流入しました。公益銘柄はディフェンシブとされますが、規制料金の引き上げ局面では収益改善期待が株価に織り込まれやすいのが特徴です。
生活インフレとインデックス投資の関係
電力・ガスのCPIウェイトは約6%。光熱費の上昇はサービス価格にも波及し、インフレ率を押し上げる傾向があります。**インフレ耐性のある資産(全世界株・コモディティ)**をポートフォリオに組み入れることが家計ヘッジにつながります。
公益株は“守りの資産”なのか?
配当利回り3〜4%台と高水準ですが、規制リスク・燃料コストリスクは残ります。投資判断は
①料金改定の早さ
②自社発電比率(再エネ比率)
③燃料費調整のパススルー力
をチェックしましょう。
40代家庭が今できる「節電×家計防衛」5つの実践法
①固定費としての電気代を“見える化”
家計簿アプリで毎月の電気代を自動連携し、前年同月比を表示。筆者宅(4人家族)は冬季平均9,400円→8,100円へ削減できました。
②再エネ賦課金対策:電力会社切り替えのチェックポイント
- 燃料費調整上限の有無
- ポイント還元率(楽天等)
- 長期契約縛りの有無
③自家消費型ソーラー/PPA導入
初期費ゼロのオンサイトPPAが都市部住宅でも拡大中。想定IRRを年4%とすると“高配当ETF並み”の投資効率が見込めます。
④電力株・エネルギーETFを家計ヘッジに
電気料金上昇=電力株収益改善という逆相関を活用。
例)電力株と「VDE」エネルギーETFを家計費の年間電気代相当額だけ購入→配当で電気代を相殺するイメージ。
⑤家電買い替えROIシミュレーション
エアコン(2012年製)→2025年省エネ新機種に買い替えた場合のシミュレーション:
年間▲10,500円の削減、7年で投資回収。
⇒詳しい計算方法は当ブログの固定費見直し記事 格安SIMで年間9.1万円節約 も参照。
節電は“構造”で仕組む!我が家の取り組み事例
月1,200円削減に成功した内訳
| 施策 | 月間削減額 |
|---|---|
| LED全交換+人感センサー | ▲310円 |
| 断熱シート+遮熱カーテン | ▲220円 |
| サーキュレーター併用(冷暖房設定±1℃) | ▲430円 |
| スタンバイ電力カット | ▲240円 |
子どもも参加できる“光熱費ゲーム”
家族で月間電気量を予想し、達成度に応じて“ちいさなおこづかい”を付与。ゲーム感覚で節電意識を育てています。
今後の値上がりに備えるマネープラン戦略
可処分所得シートで“光熱費率”を定点観測
手取りの8〜10%を超えたら“高ストレス家計”として黄色信号。固定費改善 or 収入増(副業・昇給交渉)を同時に検討しましょう。
光熱費インフレに強い資産配分
- 全世界株インデックス:40%
- エネルギー・公益ETF:10%
- ゴールドETF:10%
- 国内債券・現金:40%
※詳細は当ブログの iDeCoとNISA徹底解説 も参考に。
月5,000円から始める“光熱費ヘッジ積立”
高配当ETF or 電力株ミニ投資で毎月5,000円積立→10年後に配当利回り4%×60万円=年間24,000円の“電気代補填ファンド”を構築可能。
まとめ|電気代は“家計インフレの最前線”、今が行動のチャンス
- 3月・4月で最大700円超の値上げ見込み。
- 原因は補助金フェーズアウト+燃料高+再エネ賦課金。
- 光熱費インフレは“止められない潮流”。節電と投資の二刀流で守りを固めよう。
Action:
今日中に「電気使用量の見える化」と「節電チェックリスト」の作成から始めてみませんか?
※本記事は投資助言を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。広告リンクにはアフィリエイトが含まれる場合があります。詳細は広告ポリシーをご覧ください。


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