ラピダス投資は「悪手」なのか?──“半導体に兆円”より先に直すべき「人材の穴」を40代家計目線で読み解く

ラピダス投資「悪手?」をテーマに、2nm半導体・1.7兆円支援・人材不足・上がる株/下がる株を示したコラージュ風アイキャッチ コラム
ラピダス支援は正解か?—「人材不足」が成長戦略の致命傷になる理由

ニュースで「ラピダスに兆円」「2nmで世界と勝負」と聞くと、ワクワクする反面、こうも思いませんか?

  • 税金でここまでやる価値って本当にあるの?
  • そもそも日本の成長を止めている“詰まり”はそこなの?
  • 40代の家計や投資には、どんな影響がある?

この記事では、経産省の資料で示された支援額の推移(グラフ情報)をベースに、「なぜ騒がれているのか」「何がすごいのか」を整理したうえで、“半導体より先に直すべきボトルネック=人材と制度”という視点から、40代サラリーマン家庭が今日からできる行動まで落とし込みます。


この記事の結論(先に3行)

  • ラピダス支援は「国家プロジェクト級」で、2022〜2025だけでも国費支援は最大1兆7,225億円(技術開発支援)に達します。
  • ただし、日本の成長を止めているのは「設備不足」より人材不足・教育投資の弱さ・現場崩壊(介護など)という“供給制約”。ここを放置すると、半導体が当たっても生活はラクになりにくい。
  • 家計側は、固定費の最適化+人的資本(学び直し)+投資の分散で「政策の当たり外れ」に左右されない土台を作るのが勝ち筋。

目次

  1. 何で騒いでるの?──“半導体に兆円”と聞いてザワつく理由
  2. 何がすごいの?──支援額の推移をグラフで確認
  3. 分かりやすく:本当のボトルネックは「人材」
  4. 半導体より先に生活を揺らす“現場崩壊”
  5. 【オリジナル考察】ラピダスが「勝っても苦しい」構造
  6. この情報から想定される:上がりやすい株/下がりやすい株
  7. 40代家計が今すべきこと(再現性のある3ステップ)
  8. 内部リンク(関連記事)

何で騒いでるの?──“半導体に兆円”と聞いてザワつく理由

ラピダスは「先端ロジック半導体(2nm級)」で世界と戦うための日本発プロジェクト。言い換えると、製造業の“心臓部”を国内に取り戻す挑戦です。

騒がれる理由はシンプルで、

  • 支援額が大きい(=税金の配分としてインパクトが大きい)
  • 成功すれば産業の連鎖(装置・材料・人材・輸出)が大きい
  • 失敗すれば「巨額の機会損失」になりうる

…という“振れ幅”が極端だからです。

さらに政府は半導体・AI関連で10兆円規模の支援枠(複数年)を掲げており、ラピダスはその象徴になっています。こうなると「半導体を取るか、人への投資を取るか」という議論が起きやすい。


何がすごいの?──支援額の推移をグラフで確認

まずは事実(数字)から。経産省の資料では、ラピダスの技術開発支援(補助)について、年度ごとの最大額が整理されています。

ラピダス技術開発支援(国費)の推移(2022〜2025)
図1:ラピダス 技術開発支援(国費)の推移(2022〜2025、最大額)

図1の元データ(Excel貼り付け用)

年度 支援区分 金額(億円)
2022 技術開発支援(補助) 700
2023 技術開発支援(補助) 2,600
2024 前工程(補助) 5,900
2024 後工程(補助) 535
2025 前工程(補助) 6,755
2025 後工程(補助) 1,270

つまり、2022〜2025の技術開発支援だけで「最大1兆7,225億円」という規模。もはや“企業の投資”ではなく、国家の投資です。

ここで押さえるべきポイントは2つ。

  • 年々増額している(2022の700億→2025は前後工程合計で8,025億)
  • 支援はステージゲート(節目ごとの検証)を前提にしつつも、規模は拡大している

分かりやすく:本当のボトルネックは「人材」

ここからが本題です。ラピダスの是非は置いておいて、40代家計にとって重要なのは、「日本が伸びない理由は何か?」です。

結論から言うと、いまの日本は「工場が足りない」より、

  • 学び直し・高度人材の供給
  • 現場を回すエッセンシャルワーカーの維持
  • 賃金と生産性の同時改善

…という“人の供給制約”が強い。

その根拠として分かりやすいのが、OECDの教育投資データです。

教育投資(対GDP比)日本3.9%とOECD平均4.7%の比較
図2:教育投資(対GDP比)日本3.9%とOECD平均4.7%(初等〜高等)

図2の元データ(Excel貼り付け用)

区分 教育投資(対GDP比, %)
日本 3.9
OECD平均 4.7

さらに、高等教育の資金が公的にどれだけ支えられているかを見ると、日本は37.5%(OECD平均は67.4%)と、かなり低い水準です。

高等教育の公的資金比率:日本37.5%とOECD平均67.4%の比較
図3:高等教育の公的資金比率(日本37.5%/OECD平均67.4%)

図3の元データ(Excel貼り付け用)

区分 高等教育の公的資金比率(%)
日本 37.5
OECD平均 67.4

ここまで来ると、話は逆転します。

「半導体に兆円」より先に、人的資本の供給を太くしないと、国全体の生産性が上がりにくいんです。


半導体より先に生活を揺らす“現場崩壊”

もう一つ、40代家計の体感に直結するのが、エッセンシャルワーカー(介護など)の供給制約です。

東京商工リサーチによれば、訪問介護の倒産は2025年1〜11月で85件と報じられています。

訪問介護の倒産件数(2025年1〜11月:85件)
図4:訪問介護の倒産(2025年1〜11月:85件)

図4の元データ(Excel貼り付け用)

期間 倒産件数(件)
2025年1〜11月 85

訪問介護が詰まると何が起きるか?

  • 親の介護が家計と時間を直撃(共働きの稼働が落ちる)
  • 家族の「介護離職」リスクが上がる
  • 地域のサービス不足が物価・生活コストを押し上げる

この“生活インフラの詰まり”は、半導体の成功より先に家計へ効いてきます。だから「成長戦略」を語るなら、現場の供給制約も同時に解かないと、体感の豊かさにつながりません。


【オリジナル考察】ラピダスが「勝っても苦しい」構造

ここからはGPTのオリジナル考察です。

ラピダスは、成功すれば確かに大きい。ですが政策として見ると、期待値を下げる要因が3つあります。

①「資金」より「人と運用」がボトルネックになりやすい

先端半導体は、設備だけでなく、プロセス統合・歩留まり改善・人材の層が勝負。ここが薄いと、支援額を積んでも成果が遅れやすい。

②“当たればデカい”は、家計で言うと「一点突破の宝くじ」に近い

国家がやる以上、「外れたときの影響」もでかい。しかも外れた場合、失われるのはお金だけではなく、本来なら教育・現場・リスキリングに回せた“時間”です。

③成功しても、生活がラクになるまでにタイムラグが長い

仮に国内で先端半導体が作れても、賃金上昇や家計の可処分所得に波及するには、

  • 関連産業への雇用・所得連鎖
  • 税収の増加と再分配
  • 価格転嫁が落ち着くこと

など複数の段階が必要。つまり“生活がラクになるのは早くて数年〜十年スケール”になりがちです。

だから結論として、政策としては「半導体一本足打法」ではなく、「人的資本・現場・デジタル化」の同時投資がないと、40代家計は救われにくい。


この情報から想定される:上がりやすい株/下がりやすい株

ここは「予想」であり、断定はできません。投資は自己判断で(当ブログの注意事項も必ずご確認ください)。

上がりやすい(追い風になりやすい)テーマ

  • 半導体サプライチェーン:製造装置、材料、検査、後工程、クリーンルーム、工場インフラ
  • 電力・送配電・冷却:データセンターと同じく“電力×設備”が要る世界
  • 人材・教育・リスキリング:不足が構造なら、需給逼迫は続きやすい
  • 省人化・自動化:現場の人手不足が続くほど投資が入りやすい

下がりやすい(逆風になりやすい)テーマ

  • 低賃金・人海戦術モデル:人手不足と賃上げで利益が削られやすい
  • 価格転嫁が弱い業態:コスト上昇局面で耐久力が落ちやすい

ポイントは、「ラピダスが勝つか負けるか」より、“人材不足が続く”という確率の高い現実に沿ったポジションを、家計の範囲で作ることです。


40代家計が今すべきこと(再現性のある3ステップ)

ステップ1:固定費を削って「学び直し原資」をつくる

まずは家計の可動域を作ります。通信費などは効果が出やすい代表例。

ステップ2:人的資本に“積立”する(家計版リスキリング)

  • 資格・学習・副業準備に月5,000円でもOK
  • 子どもだけでなく、自分のスキルも積立対象にする

ステップ3:投資は「コアは分散、サテライトはテーマ」で小さく

  • コア:全世界/S&P500などの分散
  • サテライト:半導体・人材・インフラ等を“少額”で

そして忘れがちですが、投資の前に必ず確認してほしいのが注意事項です。


本記事の内容を「自分の家計」に落とし込むなら、以下もセットでどうぞ。


まとめ

  • ラピダス支援は2022〜2025の技術開発支援だけで最大1兆7,225億円という規模。
  • 一方で、日本の“詰まり”は人材・教育投資・現場維持。ここを直さないと、成長が家計に波及しにくい。
  • 40代家計は、固定費の最適化で原資を作り、人的資本へ積立し、投資は分散を軸に小さくテーマを持つのが現実解。

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